最初からこんにゃくだったのでは?
死亡事故が起きて、製造中止になりそうな「蒟蒻畑」とその他のこんにゃくゼリーについて。beyondさんの意見に割と近いかな。
普通のゼリーだと思って食べようとするから事故になるという可能性もあるわけで、名前を「ゼリー風のこんにゃく」にして、おかずのこんにゃく売り場で売れば、買う方もこんにゃくだと思って買うから、そのつもりで食べるのではないか。子供に食べさせるとしても、「こんにゃくを食わせている」と「ゼリーを食わせている」では、親の注意も違ってくるだろうし。商品名をすぐに変えられないとしても、「これはゼリー風の”こんにゃく”であってゼリーではありません」とでも印刷したシールをパッケージに目立つように貼って、売り場をこんにゃく売り場に変える程度のことは、最初に事故が起きた後でもすぐにできたのではないかと。
マンナンライフの関連のパテントの方は(これもbeyondさんのところで知ったのだけど)、
【公報番号】実登3036922
【発明の名称】ゼリー用容器およびゼリー入り容器
【要約】【課題】容器内のゼリーを食べる際に、窒息のおそれがなく、また、スプーンを使わずに食べることを可能にする。
【解決手段】ゼリー入り容器1はゼリー用容器2内にゼリー3が充填される。ゼリー用容器2は可撓性を有するプラスチックから成る。容器開口部はハート型形状を有する。ゼリー用容器2は内側底部から容器開口部にかけて開口断面が広がっている。ゼリー用容器2は、外側側部8から外側底部9にかけて連続する谷部10を有する。谷部10は、容器内側では山部を構成する。谷部10を挟む外側側部8は片手の指で摘むことが可能な幅を有する。
窒息事故が起きている以上、課題は達成できなかったということか……。
ここからは旧ブログのコメントです。
by 地野 at 2008-10-14 03:11:14
Re:最初からこんにゃくだったのでは?
>窒息事故が起きている以上、課題は達成できなかったということか……。
今回は「凍らせた」製品を食べているので、そこまでの想定はしていなかったと言えるかもしれません。
少なくとも私自身は思いつかなかった食べ方です。
個人的に好きな商品でしたので、より事故の発生を予防した改良品の再販を望みます。
by たまさか at 2008-10-18 04:55:18
Re:最初からこんにゃくだったのでは?
違和感のもとの一つに
食べ方を選ぶのは最終的には消費者であって、それに伴う責任まで
メーカーに負わせるっていう流れは
結局最後には消費者の選択の自由を奪うことになるのでは・・・という
危惧から出ている様に思います
今回のケースで感じたのは、親の責任の範囲内(表示を確認する・基本的な
食品知識)までも製造者側に負わせ、それを後押しする行政の作為です。お米の件の名誉挽回?って正直思います
by 北風 at 2008-10-56 06:19:56
それはまた別問題では?
>窒息事故が起きている以上、課題は達成できなかったということか……。
スプーンを使わずに取り出す際に、人が吸い出して誤って飲み込んでしまうと窒息する危険があるので、それを改善しました、という点では達成できているのではないでしょうか?
ただ、小さいサイズに切り分けたものを口に入れた場合と違って、口に入っているのは結構なサイズなので、そこでよく噛まないで飲み込んだりしたら当然窒息する危険性はありますが、「よく噛まないで飲み込む」ことはまた別問題のような。
>最初からこんにゃくだったのでは?
ゼリーであれ、こんにゃくであれ、「小さいサイズに切って、よく噛んで食べる」というところから外れるとそれは事故になる可能性は高い。
そういうサイズに切らなくても食べられる、ということ自体に問題があるなら、それはゼリーとかこんにゃくとかじゃなくて、結局、そういう食べ方をさせない、よく噛まずに食べれてしまうものを与えない、とかの対策がいるような気がします。
コンニャクゼリーがそういうサイズに切らなくても食べられるということ自体に問題がないではない気は私もするのですが、それが何がいけないのか、と考えるとよく分からなくなります。通常のゼリーでもすすって食べることはできる、けど、食べる側でスプーンを使ったりして食べるわけで。
食べ方の選択とかの部分は消費者側の領域のように思えます。
by apj at 2008-10-55 09:07:55
こんにゃくでないゼリーではどうなのか?
こんにゃくでない普通のゼリーで、窒息事故が問題になった話は出ていないように見えます。
また、ゼリーを凍らせるということは、私もやったことがありますが、凍らせた後溶かした時に危険なほど固くなるかというと、そんなことはないわけです。
世の中に一定数「うっかり良く噛まずに飲み込んでしまう」人がいたとして、普通のゼリーなら死なずに済む、というのであれば、こんにゃくゼリーでは、普通のゼリーを食べるときよりも注意が必要、ということでしょう。
一方、おかずのこんにゃくを噛まずに飲み込もうとする人は少ないと思うんですよ。であるならば、おかずのこんにゃくと同じもの、ということがよくわかるような売り方・買い方をすることで、防げる話じゃないかなぁ、と。
by marujx at 2008-10-40 11:57:40
Re:最初からこんにゃくだったのでは?
以前からよく拝見させていただいております。
個人的な意見としては大体apjさんと同一です。
マンナンライフ社については、こんにゃくゼリー市場において支配的な位置をしめていたことから、こんにゃくゼリーという名前を使用し続けた事が誤りであったと考えております。2007年の事故報道発生時点で変えとけよと。
ただし、一度市場に「こんにゃくゼリー」として出てしまっていて、その概念が広く知れ渡ってしまっている以上、たとえ「ゼリー風こんにゃく」と名前を改めていても、今後発生する事故は回避できたかもしれませんが、”今回の”事故は防げなかったのでは無いかと個人的には思っています。一旦定着した概念は、それを覆すために多大な時間的コストがかかりますので。
by (ぱ) at 2008-10-12 16:36:12
少なくとも名前の問題じゃないと思うけど
スプーンが要るのは不便だ、というのでああいう容器にするのなら、名前をどうつけようと、同じ問題が発生すると思うんですがね。
マンナンライフは対策を取っていたわけで、実際、こんにゃくゼリーにおけるマンナンライフのシェアに比べて、マンナンライフの製品による事故率は圧倒的に低いわけです。だったら他のメーカーをどうにかするのが先決で、ここでマンナンライフを製造中止にしたら、消費者はより危険な他のメーカーに流れるからかえって危ない。
http://d.hatena.ne.jp/buyobuyo/20081003/p3
…と思ってたんですが、特許取ってたんですか。あれ?
by 北風 at 2008-10-37 16:40:37
re:こんにゃくでないゼリーではどうなのか?
>こんにゃくでない普通のゼリーで、窒息事故が問題になった話は出ていないように見えます。
下に、「食品による窒息事故に関する研究結果等について」(厚生労働省)の資料をあげておきます。http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/chissoku/dl/02.pdf
上資料内の11P に、窒息事故事例の質問紙調査結果からは、「カップ入りゼリー」8例のほか、「ゼリー」4例、「いも及びでん粉類」16例(内しらたき4例、こんにゃく2例) などがあがっています。
そのため、普通のゼリーでも事故がないわけではないです。
>世の中に一定数「うっかり良く噛まずに飲み込んでしまう」人がいたとして、普通のゼリーなら死なずに済む、というのであれば、こんにゃくゼリーでは、普通のゼリーを食べるときよりも注意が必要、ということでしょう。
ここ、「咀嚼力が低下している・弱い」 幼児・お年寄りのカテゴリーもあって、それらのカテゴリーの方に対しては与えるべきではない注意が必要な食品(危険な食品)である、ということは異論がないです。
>一方、おかずのこんにゃくを噛まずに飲み込もうとする人は少ないと思うんですよ。であるならば、おかずのこんにゃくと同じもの、ということがよくわかるような売り方・買い方をすることで、防げる話じゃないかなぁ、と。
売り場をこんにゃく売り場に変えることで確かに効果はあるでしょう。
ただ、親(このケースでは祖母ですが)が、自分が食べたこともない食品を与える、小さく切ったりせずに与える、ということにも問題はあるように思えます。
ゼリー→こんにゃく でコンニャクゼリー対象の事故は減るのでその対策を打つ。
一方で、食品を喉に詰まらせるリスクは様々な食品にあるのであり、普通のゼリーでも窒息事故はあるものなので、幼児・老人へ与える食品に対する注意事項(小さく切る、固さなどに注意する)を消費者側でも遵守する。
この製品に関しては、現状でも、注意書きはあるのですが、ゼリー→こんにゃく として、幼児・老人など咀嚼力の弱い方に与える配慮についてははっきりさせた方がいいでしょうね。
それでも買ってそのまま与えるようなら責任はメーカーじゃないよと。
by y_ikeda at 2008-10-56 08:23:56
Re:最初からこんにゃくだったのでは?
「蒟蒻畑」という商品名からするとどうみても蒟蒻であってゼリーじゃないはずなんだけどなぁ。
by 杉山真大 at 2008-10-44 10:00:44
蒟蒻じゃなくてゼリーだから問題なんであって
悪マニで適切なコメントしてましたね。
http://beyond.2log.net/akutoku/topics/2008/1010.html
要は蒟蒻じゃなくてゼリーとして売ったことが、問題だった訳で。ゼリーや寒天と比べても違った性質のある蒟蒻を同列に扱うってのが問題のキモで、自己責任や製造禁止で解決できる問題じゃないとか。激しく同意(キッパリ
そう言えば、自分も蒟蒻ゼリー食べたことあるけど、確かに蒟蒻だったなぁ。風味にしても食感にしても・・・・・・
by apj at 2008-10-50 12:51:50
紛らわしいことが問題なのでは
一口で食べられるゼリーを思わせる容器に入れて、ゼリーのような色をつけて売ったから、ゼリーと紛らわしくなったということでは。
コンニャクに見える売り方をすれば解決ではないかと。
by 多分役立たず(HNです) at 2008-10-41 05:58:41
馬鹿避け
fool-proof のことです。
馬鹿でも事故が起こらないのが理想です。
携帯からですので、余り書けませんが。
こんにゃくが、喉に詰まるとは、皆さん、余り考えていないのでは。
綺麗なパッケージを見て、危険性を想像できる人はどの程度いるでしょうか?
パッケージを見ましたが、あの程度の表示だと、見ない人がほとんどでしょう。
因みに中年女性の死亡が1名確認されています。
消費者センターの話だったかと思いますが、こんにゃくゼリーは、大人でも、危険だそうです。