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ノートあれこれ

Posted on 2月 19th, 2009 in 倉庫 by apj

 ちょっと文房具マニアが嵩じて、海外製の実験ノートと国内製の実験ノートの書き心地を試している。国内製のノートはこれまでに何回か使っていたが、最近、海外製のを2種類ほど試したのでまとめてみる。実験記録以外にもいろいろ書いておきたいことが出てきたし、A4サイズのノートのヴァリエーションはそんなに無いから、試すのも面白いかな、と。

1)コクヨのRESEARCH LAB NOTEBOOK
 若干クリーム色っぽい白色の紙に、薄い青の点線グリッド。ペン書きでもエンピツ書きでも、書いた文字が目立つ。ページ上にテーマを書く欄、下にチェック欄。
※工学部に行って生協をうろついていたら置いてあったのでソフトカバーのものを1冊購入。勉強用のノートと化した。
2)大学生協のハードカバー実験ノート
 白色の紙に薄い緑の細い線のグリッド。緑は蛍光っぽくはないが、それなりに薄い。エンピツ書きでもそれなりに書いた文字が目立つ程度。
 ページ上にテーマと年月日を書く欄あり。
※最初に見つけたのが北大で、ログノートと、阪大時代の実験ノートとして使用。
3)大学生協の黄色い表紙の実験ノート
 白色の紙に薄い緑の線のグリッド。多分、コピー機にかけるとグリッドは殆どでないだろう薄さ。エンピツ書き、ペン書きともに目立つ。
 ページ上にテーマと年月日を書く欄あり。
※ちょっと前まで受託研究のノートにしていた。
4)私がこの15年ほど愛用しているSEKIREIのSCIENCE AND ENGINEERING NOTEBOOK
 ハードカバーで、薄い水色のグリッドになっている用紙を綴じただけのもの。ナンバリングマシンで通しページ番号を自分で打って使っている。コピーをとったら多分方眼は出ない。まとめ買いしたのが大学院生の時で、本郷東大の地階の文具店(当時の生協となり、床屋とかが入ってた一角)。もう作らない、と言われて在庫をまとめ買いしたのでまだある。
※私の実験ノートのデフォルトはこれ。
5)Scientific Notebook CompanyのA4サイズノート。
 紙は白、日本のものに比べるとやや厚め。所謂実験ノートのフォーマット(署名欄とかもある)。グリッドが黒と黒に近いグレーで、それなりに濃い。大きめの字でインクで書けば問題無いが、鉛筆書きには不適で、グリッドが邪魔して読みづらい。
※受託研究ノート専用にしてしまった。なぜか思いつきでドイツ語と英語の二カ国語表記のものをゲット。
6)Bookfactoryのノート。所謂実験ノートのフォーマット。グリッドの色はグリーン。インクの色を薄くするのではなくて、テクスチャというかドットパターンで薄く印刷している。グリッドの線幅があるので、エンピツ書きよりは黒か紺のインクでしっかり書いた方が目立つ。
※講義ノート案を試しにこれで制作中。
7)(番外)ヨーロピアンスタイルの破り取り式のノート
 薄い青色の方眼で、4穴のA4の紙がリング綴じされているもの。国際会議に行った先の大学や文房具屋で仕入れてくることにしているのだが、日本だと伊東屋などでも売っている。エンピツ書きでもそれなりに使いやすいが、日本のものよりグリッド線が目立つ。紙は薄め。
※グラナダのカンファレンスに行った時に大量に買ったのが最初。その後、生まれて初めて集中講義を頼まれた時の講義ノートをこれで作ってから私にとっての定番に。2穴ファイルでノートを綴じると破れやすいので、4穴でファイリングを始めたら、用紙の方がこれに決定した……。

 これまでのところ、総じて、日本製のものの方が、紙が薄く、グリッド線も細くてかつ目立たない感じ。作りの芸が細かいという印象を持っている。
 一色のインクで、くっきりの方が読みやすいページのヘッダとフッタ部分を印刷すると、どうしてもグリッドが濃い目に出るのかもしれないが、もっと線を細くすれば邪魔にならないはず。まあ、実験ノートはインク書きが基本だからそれでいいのかもしれないけど。
 あともう1社、入手を試みている海外メーカーがあるのだが、ショッピングカートがまともに動かず、問い合わせ中。

 ってか、フールス紙の大学ノートって地味だけど完成度の高さが芸術品っていうか神レベルだと思った。あと、方眼ノートでA4だと大学ノートタイプのLIFEのがあるけど、かなり良さそう。


ここからは旧ブログのコメントです。


by もとエスペ at 2009-02-44 18:20:44
原稿用紙は自家製

かつて、フリーランスのライターをしていた頃、自家製の原稿用紙を使ってました。エスペの伝手、というか、率直に、CROSS印刷工房で、水色とか緑色とかの適当な色インクで。(色インクの印刷物を刷るときに、ついでに刷ってもらってた)
 横罫に、3ミリ程度のグリッド線を入れていて、その行間とグリッドの間隔は、ぼく書く手書き文字の標準的な大きさにしました。(ひょっとすると、最近話題の「東大合格ノート」に似た体裁かも知れない)
 インタビューのノートテイクも、それから取材直後に一気に書き上げたいときも、重宝していたものです。

 さいたまに移住してから作ってもらってないなぁ。また、作ってもらおうっと。

(ところで、↑の本文中「大学院性」ってなってるのは、「大学院生」ですよね、と、言わずもがなのことを書いてみる)


by apj at 2009-02-06 06:02:06
直しました

もとエスペさん、

 変換ミスでした。「院生」に直しました。
しかし、自家製原稿用紙ですか……何だか文豪みたいですね^^;)。

 横掛けに3mm程度のグリッドって、3,4年前にコクヨが出していた「WILL」というシリーズの文具のルーズリーフが、そういうタイプでした。あまり売れなかったのか、後から注文しようとしたら、もう作ってないと言われてしまいました。