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読者に出会えてちょっと嬉しい

Posted on 4月 9th, 2009 in 倉庫 by apj

 本日は新入生ガイダンスの日。全体のガイダンス終了後に、各教員が3人の新入生のアドバイザーとして、時間割の作り方などの相談に乗る。
 例によって、お茶とお菓子を用意し、話をしつつ時間割作りを手伝っていた。新入生の一人が、高校の時に使っていた化学の資料集の、私が書いた記事を読んでくれていたことがわかった。第一学習社の「スクエア最新図説化学」に、「ニセ科学にだまされない」というタイトルで書いたもので、マイナスイオンや血液さらさらの批判を書いていた。読んで楽しんでくれたらしかったので、ちょっとうれしい。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 我楽者 at 2009-04-04 09:28:04
へぇー!?

自分の著作の読者に会うのは嬉しいでしょうね。
ところで、
>各教員が3人の新入生のアドバイザーとして

山形大学はいったい何人の新入生が居るのですか?
というよりも、学生に対する教員数はそんなに多いのですか?[:困り:]


by apj at 2009-04-27 09:53:27
人数

我楽者さん、

 ウチの学科の場合は、定員45人、教員15人です。教員一人当たりで3人の学生さんを担当することになります。アドバイザー制度、通称「里親制度」って呼んでます。

 環境ががらっと変わる最初の不安な時期に、何かあったら気軽にいらっしゃい、とやることで、変なカルトにはまったりすることを防止する効果があると思います。
 今日は、雑談中に、友達を装ってやってくるカルトの勧誘に注意とか、広島で学生向けアパートに住んでた時にもろに勧誘お手紙が投げ込まれていた経験とか、儲け話が自動的に来ることはないのでマルチに注意とか、そういった話をしました。後は一般的な注意ですね。生活リズムを崩すと講義に出れなくなってピンチになるから、深夜のバイトは入れるな、いくら若くても半期はもたず、身体をこわすか出席が犠牲になるかどっちかだよ、とか。

 先任の先生の話では、アドバイザーにしてから、「そういえば留年して出てこなくなってどこに消えたかわからないなぁ」という学生さんはずっと減ったということでした。

 いまどきの学生さんにとっては良い環境だと思うので、これから受験する人にももっと知ってほしいですね>アドバイザー制度。


by rmiya at 2009-04-25 19:37:25
アドバイザー制度

このアドバイザーは、次年度に学生が2年生に進級すると、どうなるのでしょうか?学生が卒業するまで、里親でありつつ、毎年新たに3人づつ引き受け、つごう4学年分の12人の里親ですか?


by apj at 2009-04-03 03:51:03
卒研までですね

rmiyaさん、

 学生が1年生の時に決まったアドバイザーは、3年生までそのままです。ですから、アドバイザーとして引き受ける学生は、3年分で9人となります。4年生になって卒研配属されると、配属先の研究室がアドバイザーとしての役割を果たすことになります。
 また、研究室配属にたどり着けずに留年している間は、アドバイザーはそのまま相談にのることになります。
 定員オーバーの入学者が居る場合は、1人の教員が4人引き受けることがあります。また、退学や転学部・転学科があると減ります。一方、教員の数の方も増減があります(定員削減の影響で、直ぐに空いたポストを埋められないなど)。
 ですから、卒研も合わせて、大体12人から15人程度の学生の相談に乗ることになります。


by 高橋 芳広 at 2009-04-37 07:10:37
アドバーザー制度はいいですね。

こんにちは。

数十年前大学に入りたてのころ、某カルト教の集会に行ってしまいました。
なにも予備知識がないところ、平和活動に興味がありますか?と、問われて、そりゃ平和がいいがなと思い。「はい」といったのが切欠です。

でも幸いなことに、言っていることが理解できなく、早々に退散しました。(いきなり、「神様がこういいました。」から始まるので、神様ってなに?どういう力がるの?その話しは誰が聞いたの?その人の言うことは当てになるの?等など。頭の中は疑問の嵐。)

あとで、事情が判ってきたら、どうも悪名高いカルト教のようです。

アドバイザーがいてそういった予備知識を教えてもらえたら良かったと思います。

この春娘を大学へ送り出して、一寸心配な高橋でした。


by apj at 2009-04-00 07:28:00
そりゃびっくりですね

高橋 芳広さん、

>なにも予備知識がないところ、平和活動に興味がありますか?と、問われて、そりゃ平和がいいがなと思い。「はい」といったのが切欠です。

 私が学生の頃は、その勧誘文句だと、誘われる先は「民青同盟」か「共産党青年部」が定番のはずで、たまに「中核派」のオルグだったりしたもんですが、神様絡みのカルトだったんですか……。原理研ですか。
 ここ数年だと、「摂理」が猛威を振るってるみたいです。「ザイン」てのもありましたが……。

 カルトにはまるのは、教員からみて「望ましい学生」という傾向があるようです。真面目で勤勉な学生の方がはまりやすい。ずぼらでものぐさだと、そもそも、そういう活動を面倒くさがってやらないからはまらないのではないかと。

 私の頃は、アドバイザーは居なかったけど、自治会が注意を呼びかけてたりしましたね。
 入学式の時、学長が何を言ったかは全く記憶にないんですが、学生部長が「宴会の時には人に先駆けて食べないように(生煮えの焼き肉とかに手出しすると食中毒になるから)」と言ったのだけは今でも覚えています。


by 高橋 芳広 at 2009-04-41 11:35:41
図星です。

apjさん。こんばんは。

コメント有難うございます。
ご推察の通り「原理」でした。

神様の原理とやらを延々と聞かされて、辟易としたのを覚えています。その時は、何故こんなのに入る人がいるのか不思議に思ったものです。


by apj at 2009-04-20 21:40:20
勧誘が下手だったのでは

高橋 芳広さん、

 私が学生の頃の原理の勧誘の定番は、友達を作ろうとか、ビデオを見て一緒に人生について考えようとか、もうちょっと身近な方から入ってましたね。
 駅前でビラを配ったりしていいました。そこで名前を書くと、その時行かなくても、ぜひいっしょにというフレンドリーな葉書が届いたりとか。
 すぐに勧誘せず、友達づきあいの関係を作ってから徐々に勧誘が始まると、危なかったかもしれません。
 ターゲットは大学1,2年生なので、年配の人はガン無視でしたね。知り合いの教授が、駅前で、何のビラを配っているのか訊いたら逃げられたと言ってましたし。


by あがたし at 2009-04-03 19:30:03
薄気味悪い勧誘

 大学の入学手続き(1987年)の日,門前で新聞を配っている人がいて,そのすぐ横ではハンドマイクで「その新聞を受け取ってはいけません.受け取ってはいけません」と繰り返し叫んでいる人がいました.言っていることが思いっきり対立しているのに,お互いの間は全く会話も身体接触もなく,それ以前に視線すら合わせていませんでした.思わず「????」となる光景でしたが,あとから分かったのは,配っている人は原理研(もちろん新聞は原理研系),ハンドマイクの人は民青でした.

#それにしてもあの新聞,受け取る人いたのでしょうか・・・

 当時は原理も民青も生まれて初めて聞く言葉で,そういった団体の存在やその行動原理を知らなければ,あっさり引っかかりのめり込んでゆく新入生も出てくるだろうとは後から思いました.里親制度のようなものがあればその危険はぐっと減りますね.

>ターゲットは大学1,2年生なので、年配の人はガン無視でしたね。

 たぶん入学手続きの日から上記の新聞のように勧誘は始まっていたのでしょうけど,なぜかあがたしのところには一件も来なかったなぁ.新入生には見えなかったのでしょうか(笑)


by apj at 2009-04-23 20:44:23
基本的に受け取る方向で

あがたしさん、

>#それにしてもあの新聞,受け取る人いたのでしょうか・・・

 受け取ってある時期までコレクションしてました。これが噂のアレか、という扱いでしたが。

 私が居たのは千葉大だったので、一通り揃ってました(謎)。
・民青同盟(普通にどのクラスにも一人か二人は居た)
・共産党青年部(たまに見かける程度)
・原理研(○○学生新聞、という紛らわしい名前の新聞が定番。ビラは、フロントサークル名義で出ていて裏が少女漫画チック)
・中核派(学内でおっさん引き連れてヘルメット装束で何か叫んでたり)
・解放派(なぜかいつの間にかビラだけ教室にある。ビラをおいているところや演説をしているところは見た事がない)

 当然どれも全部一定の方向に偏ってるわけで、その違いを比べて楽しんでました。


by Atlantis.sawamura at 2009-10-40 23:50:40
Re:読者に出会えてちょっと嬉しい

ふーーん。まだいるんですね。それらの団体。
私は新歓の委員と付き合いがあったので、即座に教えてもらいました。
そういう系って、新入生にも結構分かる感じの変なオーラ出しているので、結構分かったものです。

でも、アドバイザー制度、いいですね。
私が学生のころに、そういうのあったら、もう少し楽しかったかも。

…学生のころ、結構孤独でした。会社に入ってからの方が同僚がいて、先輩がいて、かえって楽しかったくらい…結構暗い学生生活だったので。
…あ、でも研究室だけは楽しかったかも。特に無関係な某物理の人たちとか。原子力研究の人たちとかの交流があって。私は認知心理学だったのに、なぜか理論物理系と交流があって…。(1,2年が暗さのピークだったのかな…。)


by apj at 2009-10-55 01:03:55
私は逆に……

Atlantis.sawamuraさん、

 私は逆に放っておけば引きこもりのオタクにしかなれずそれが一番快適という人間なので、アドバイザーとかが居ても避けまくっただろうと。なんでいちいち教員から出席簿をもらわないかんのかと。事務に勝手にとりにいく方がずっと気楽でしょう。
 大学に進学して何が一番嬉しかったかというと、担任などという口を出したがるヤツが居なくなったということでした。人間関係をどうするかを自分で決められ、他から強制されないというのが一番の魅力でした。小中高あたりまでは制度上一定の人間関係を強制される面がありますが、大学では関わりたくない人とは関わらなくて済みますから。

 基本は、一人でいる時間が最も貴重で楽しいので、宗教団体や学生運動の団体に入るというのは自殺行為ですよ、私にとっては。