中島梓(栗本薫)さんの訃報
昼休みにニュースを見て知った。asahi.comの記事より。
評論家の中島梓さん死去 作家「栗本薫」でも活躍
2009年5月27日11時45分
作家栗本薫としても活躍した評論家の中島梓(なかじま・あずさ、本名今岡純代=いまおか・すみよ)さんが26日死去した。56歳だった。膵臓(すいぞう)がんを公表、闘病エッセーも出していた。77年に中島名の「文学の輪郭」で群像新人文学賞(評論部門)を受賞。栗本薫名では78年に「ぼくらの時代」で江戸川乱歩賞を受賞、81年に「絃の聖域」で吉川英治文学新人賞を受賞した。
栗本名でのファンタジーの大河小説「グイン・サーガ」は、計150巻近いベストセラーシリーズ。4月に最新刊を出したばかりだった。SF、ミステリー、ホラー、時代小説と幅広く多作だった。
中島名では「コミュニケーション不全症候群」などの評論のほか、作曲やピアノ演奏の音楽活動、ミュージカルの脚本や演出も手がけた。79年からテレビ朝日系列のクイズ番組「ヒントでピント」のレギュラー解答者となり女性軍のキャプテンもつとめた。93年4月から3年間、朝日新聞の書評委員。
90年に乳がんで手術、闘病記「アマゾネスのように」を刊行。07年の膵臓がんの手術後も、創作活動や演奏活動などを続けた。
「ぼくらの時代」を、高校生時代に図書館で借りて読んだ。私は、グイン・サーガはフォローしていなかったけど、ミステリーは好きで何冊か買って読んだ。伊集院大介シリーズが好きだった。もう新作が読めないと思うと悲しい。
楽しい時間をありがとうございました。
ここからは旧ブログのコメントです。
by 我楽者 at 2009-05-14 06:32:14
伊集院シリーズ
私も好きです。
グインサーガも読んでいますが。
因みに初めて読んだのは「ぼくらの時代」です。
まるで自分が短命である事を知っていたかのように、恐ろしいほどの数の作品を残していかれましたね。
新しい世界でも思う存分に、創作活動に勤しまれて居られますように。
(私は魂の存在を信じる人間ですので「冥福」を祈るよりも、上記のような状態を祈ります。)
by apj at 2009-05-20 06:53:20
いろいろな考え方があります
我楽者さん、
ああ、やっぱり「ぼくらの時代」で入りましたか。
あの年代の肝臓に転移してくるガンは難しいですよね。ちょっと前にも年齢が近い知人を、胆嚢癌→肝癌で亡くしてますし。
それはともかく、人の死の悼み方、考え方はそれぞれですよね。
#私も普段は魂の存在を信じませんしあの世の存在も信じませんが、某友人が亡くなった件だけは別扱いになってたりしますし。ということで生前どんな人であったかによっても祈る状態(むしろ設定?)が変わります。
by 多分役立たず(HNです) at 2009-05-40 17:32:40
急な話に驚いています。
グインサーガのアニメが始まって久々に栗本氏を思い出していたのですが、急な話で驚いています。
グインサーガとか、色々読んでいました。「翼あるもの」は断念したような記憶が。
ありきたりな言葉ですが、ご冥福をお祈りしています。
by 我楽者 at 2009-05-19 09:46:19
「色々な考え」を認めていただいてありがとうございます
>#私も普段は魂の存在を信じませんしあの世の存在も信じませんが、某友人が亡くなった件だけは別扱いになってたりしますし。ということで生前どんな人であったかによっても祈る状態(むしろ設定?)が変わります。
私も他人の「信条」にとやかく言う事はしないことにしています。
無神論で生きておられる方は、それはそれで良いとおもっていますし。
亡くされた方の生前によって設定が変わる・・・。
それもユニークではありますね。
いずれにせよ、逝かれた方を惜しむ事には変わり無いのですが。
閑話休題
現在ガチガチの「物質主義&無神論者」のマイミクさんの日記で「対話中」です。
科学は物質世界、心の問題は別問題として分けてくれれば話は早いのですが、「水伝信者と宗教を同列」にしていたりと無茶な事を言うので、そろそろ面倒になってきました。[:わからん:]
by apj at 2009-05-50 09:56:50
お疲れ様です
我楽者さん、
>現在ガチガチの「物質主義&無神論者」のマイミクさんの日記で「対話中」です。
何だか無粋なことになってそうですねぇ。
「あの世」を信じられる方が、生き残った側の心が楽になるように思います。亡くなった人の存在は、その人を知る人が居なくなるまで残りますし、それをどういう形で残すかは、極めて個人的な心情の問題ですから。
物質主義onlyという人は、それはそれで大変かもしれませんね。