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本日の話題で気になったこと

Posted on 10月 4th, 2009 in 倉庫 by apj

 朝から、中川昭一元財務・金融担当相が亡くなったという話でニュースサイトが賑わっている。
夜になって、「行政解剖でも死因不詳」というのを読んだため、こっちのサイトを思い出して「Aiは?」とツッコミを入れてしまった。別のネタに毒されてるかな^^;)行政解剖の実態をよく知らないのだけど、やってるんだろうか……。

 ところで、最初に話をきいたときはAiという名前じゃなくてデジタルモルグと呼んでたような。もう十年以上前の話だけど。精密な全身画像をスパイラルCTなんかで撮ろうとしても、生きている人だと被曝が問題になるけど、亡くなった後ならX線はいくらでも浴びせ放題だから、質の良い画像を撮影できるという話。


ここからは旧ブログのコメントです。


by 緋漫 at 2009-10-12 06:45:12
AI

う~ん
白鳥さんなら真っ先に主張しそうですよね
本当のことが分かったら困る人がでるのでは???
とこれも小説の読みすぎでしょうか?


by apj at 2009-10-04 06:55:04
まあ陰謀論は横に置いておくとして

緋漫さん、

 今回は行政解剖の後の病理検査もするという話だから、真面目に草の根分けても死因を確定させるつもりなんでしょうけど……。
 でも、「何で心臓止まってるんだよ」と問われて説明できなかったり、あやふやだったりというのは、医学としてはやっぱり困るような。

 素人考えだと、脳血管障害の有無を調べるのに頭の中まであけるのはそれなりに手間だけど、CTでわかれば楽じゃないの、と思います。実際、解剖担当しているお医者さんから見てどうなんでしょうねぇ。


by mimon at 2009-10-58 07:30:58
Ai

揚げ足取りですが、オートプシー・イメージングは、Aiと略されるのが主流のようです。
http://plaza.umin.ac.jp/~ai-ai/
大文字を人工知能に取られて、イジケているのでしょうか。

中川氏は、お酒が好きだったそうで、睡眠薬も飲んでいたようですから、併用しちゃったのかもしれませんね。
そうすると、解剖やAiよりも、病理検査の出番でしょう。
好きな所から、いくらでも検体を取れるのですから、いずれ、死因が判るでしょう。


by apj at 2009-10-13 08:37:13
修正しました

mimonさん、
 修正しました>Ai。
 人工知能が定着してだいぶ後からですから仕方ないでしょう。それでも、「デジタルモルグ」よりは生々しくなくて良いと思います。

 政治家は一般の人よりもストレスにさらされる職業ですから、鬱になる人とか、薬に頼らないと眠れない人にはそもそも不向きな職業でしょう。政治家としての仕事ができたとしても、その代わりに命を落とすとか短命に終わるだろうという意味でですが。


by OCEAN at 2009-10-19 05:21:19
「Ai」って…

「アドビ イラストレーター」が浮かんで、一瞬混乱しました。


by PseuDoctor at 2009-10-24 08:20:24
Re:本日の話題で気になったこと

こんばんは。
真マジンガーとか東宝特撮DVDとか、食い付きたいネタはあるのですが(笑)、あまり時間的な余裕が無いので、真面目な話だけにしておきます。

まず基本的立場として、私はもっとAiが普及すべきであると思っています。この点では海堂先生と同じ考えです。但し、必ずしも解剖に対して否定的に考えるものではありません。本来、解剖とAiとは別物ですから、それぞれに得意不得意があるのは当然です。ただ現実問題として、Aiを行なった場合でも、その後で解剖を実施するのにまず不都合は生じないのに対し、解剖を行なった後ではAiは出来ない(まあ、当たり前ですが)という事実があります。加えて、Aiよりも解剖の方が多くのマンパワーを必要とする、という点も極めて重要です。
以上の点を踏まえて、死因不明症例に対してはまずAiを行い、それでも原因が特定出来ないものに対して解剖を施行する、という流れが望ましいと考えています。

さて、今回の例でAiが施行されたかどうかは不明ですが、もし心臓が原因であったとすると、比較的Aiが不得手とする分野ではないかと考えます。突然死の原因として重要なものに脳出血・大動脈解離・食道静脈瘤破裂(肝硬変があれば)などがありますが、これらはいずれも出血性の変化であり、つまり通常は存在しない筈の場所に血液が存在する事になります。そうした場合にはAiは非常に有用です。
一方で、脳梗塞や心筋梗塞の場合、今回報道されている様な動脈の狭窄は検出可能です。しかし病変(梗塞巣)そのものは、特に初期はAiが比較的苦手とする部分ですし、解剖しても肉眼所見だけでは解らない事も多いです。
そうした際には組織標本を作製して顕微鏡レベルでの診断を行なう事になります(行政解剖の事は解りませんが、病理解剖では常に標本作成までやります。その意味では、死亡例に対する病理解剖と病理検査とは一連の流れの中にあります)が、それでも確定出来るとは限りません。

結論として、現時点での報道から得られる情報で判断する限りでは、本症例でAiを施行したとすれば、一定の所見は得られるでしょうが、死因を確定する事は困難だったでしょう。ですから結局は解剖をする事になった可能性が高いと考えます。
しかしこれは結果論なのであって、上記をもってAiが有用ではないという話にはなりません、当然ながら。


by apj at 2009-10-09 21:45:09
後からいろいろ出てきましたからね

PseuDoctorさん、

 最初に書いた時は、画像を撮ってからメスを入れた方がより完璧だろうとか、解剖とAiで相補な部分もあるだろうから、画像も持っていた方がより迅速に死因特定できるという可能性もあるのかな、と思いました。
 エントリーを書いてから、行政解剖で循環器系に異常がありそうだとかいろいろ出てきました。結局は病理検査待ちになったみたいですね。

 非破壊検査を先にやった方が効率的な場合が多いのは、人体に限ったことではなさそうに思います。


by モンクレールダウン販売 at 2012-10-48 11:48:48
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