【注意】このページの内容は商品の説明ではありません。商品説明中に出てくる水の科学の話について、水・液体の研究者の立場から議論しているものです。製品説明は、議論の最後にある、販売会社のページを見てください。
磁気活水器なのだが、形と理論の両方で実にいい味を出している。ピラミッドパワー融合磁気活水器PMα(ピーエムアルファ)のページをまずは見てほしい。磁気活水器のデザインとしては、「蝶々」という製品がなかなかいい形をしている(磁石を止めるパーツが蝶の形)のだが、それをはるかに凌ぐデザインである。
フレコミでは、
従来の磁気処理活水器はマグネチックパワーのみの効果ですが、PMαはマグネチックパワー+ピラミッドパワー+α(スピリットパワー)を一つのパッケージに凝集したもので、その相乗効果により更なる効果を期待できる弊社独自のオリジナル製品です。
となっている。「ピラミッドパワー」はオカルト業界では定番のフレーズだが、とうとう活水器の宣伝にも登場した。
ピラミッド模型の上に手のひらをかざすとピラミッドの先端からパワーの出ているのを感じます。 しかし手かざしの場合、敏感な人はよく分かりますが普通の人ではあまりよく分かりません。 ところがPMαのピラミッドケースのみ(磁石無し)を二つ近づけてみて下さい。 不思議なことに殆どの人たちがそのパワーを感じてしまうのです。
一体何のパワーが出てるんだ?スピリットパワー?フレコミ通りなら磁石無しでもいいことになる。どうせなら、磁石無しのピラミッドパワー活水器を出してみてほしいような。もちろんオカルトグッズとしてだけど。
ところでこの製品、黄色ってのは何となく安っぽくて、オカルト的にはあんまり良く無さそうな。透明ブロックで作って「クリスタルパワー」と叫んでみるとか、表面に金属光沢を持たせてピカピカにしてみるとか、もう一工夫あってもいいかと。ところでピラミッド上部の黒い楕円形は何だろうか。無い方がデザインとしてはすっきりする。
効果の説明には、お約束の、「MHD(マグネット・ハイドロ・ダイナミックス)反応で水の分子集団(クラスター)が小さく分解され水が活性化する。」という文句が並んでいる。もちろん、水クラスターの測定法はないし、分解されるという根拠もないし、活性化とは何かも曖昧である。が、「ピラミッドパワー」のインパクトがあまりに大きいために、今更科学的誤解について突っ込むのは野暮な気もする。ここまでやるなら、わざわざ間違った科学的説明をくっつけたりしないで、神秘のパワーで一本勝負してみてはどうだろう。個人的には、磁石無しのピラミッドのときの効果で何が起きて、磁石を追加するとどう変わるのか、あっちの世界の言葉で語ってほしかった。
この製品はなかなかの自信作らしく、
さらにこの超強力ピラミッドパワーの融合体・PMαは他の製品の追従を許すものではないです。
と書いてあるが、それを言うなら「追随」じゃないかというツッコミはさておき,追従する度胸のある同業他社はちょっといない気がする。いろんな意味で。
(元ネタ:掲示板へのlandさんのたれ込み[1134])