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Re:なぜ「ゲルマニウム(健康グッズ限定)」の効果がまったく期待できないか
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apj (2006/12/28 21:06)
とりばち (2006/12/28 21:15)
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加藤 (2008/05/15 16:12)
zorori (2008/05/15 18:49)
apj (2008/05/15 20:45)
Kei (2008/05/07 21:23)
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まず、他の候補はみんな山形大は教育も研究もやる、と言ってるのに、結城氏は、山形大は教育をすべきだ、と発言。外部資金獲得の殆どが「研究」に対するもので、教育に対するものは圧倒的に少ないのに、「教育をすべきだ」じゃあ、どうにもならんがな。企業からの研究費受け入れだって、ほとんどが研究に対するものであって、教育に対するものじゃない。これじゃあ、資金面から山形大学を潰す気としか思えない。
次の発言が、「大学法人化は大成功」。これには学内の人間もみんな開いた口がふさがらなかったらしい。勿論私もだ。一体どういう種類の脳天気なのかと。法人化のあおりがどれだけ研究と教育の足を引っ張っているか何も知らずによくこんなことが言えたものだ(別にウチの大学に限った話じゃないが)。まあ、事務次官という立場であれば、立場上こう言い張らなければならないのはわかるが、辞めてこっち側の人間になろうって人が言うことじゃないわな。「法人化で出た問題を山形大では解決します」なら支持を集めるに違いないんだが。官僚としてのノウハウって、「現場の実態を無視する」ってことかね?どっちにしても、官僚の感覚のまま来てもらっても困る。まあ、現場のことは知りません、とご自身でも発言していたようではあるが。
ってことで、朝日新聞が天下り批判などと書いてるが、本当の問題はそれじゃない。この場合はむしろ、「空気嫁」ではないのかと。
世間一般の「天下り」から期待される利益と、他の候補と大差ない政策は別に矛盾しないわけで、わざわざ、こりゃダメだと思われるような発言をするあたりが何ともイタいなぁ、と。
もう一点。法人化の問題の大部分は、つまりはお金の問題でもあるので、学長と経営陣には「寄付金を集める才のある人」をあてるべきではないかなぁ。
【追記】
大学教員さんから、重要な指摘をいただいた。結城氏の業績は、著書や論文が全く無いために、大学設置審議会の基準に照らした場合にマル合として認められないのではないかというものである。つまり、経営側ではなく、教員側の人間として大学に迎え入れること自体に問題がある、しかもこれは天下り云々の批判とは全く別種の問題である。
#ひょっとして、「山形大は教育をやるべき」という結城氏の主張は「研究をやる」ことになったとたん、自身の業績がマル合と認められるかどうか怪しいことが表面化するということに基づいているのでは……?
posted at 2007/07/25 09:56:01
lastupdate at 2007/07/27 13:11:06
>産業界からお金貰ったって精々会社の研究所の外部委託みたいなものになるとか何だとか
これって、三十年前の論争な気が^^;)。火の玉教授、いつ頃こんなこと言ってたんでしょ。
確かに企業の言いなりでは困るし、外部委託専門機関になっちゃっても困るけど、運用のやり方次第では企業と大学はwin-winの関係を築けるはずですよね。
競争的資金は企業だけではなく、お役所経由のものも増えてるし、その多くは研究に対するものだから、「教育をやれ」=「資金獲得競争から脱落しろ」になってしまう。昔みたいに校費が潤沢で競争的資金が少なく産学協同も少なかった頃なら、教育をやれ、でもよかったんですけどねぇ。
天下りにしたって、一律に「天下りだからダメ」というものでもないですし、天下りは原則容認というものでもない。
文系理系論争だって意味無いんじゃないかな。さぼってる文系イラネってのは確かだけど、それは理系の場合だって同じことだし。
運用次第でかなり振れ幅あるし、二分法でどっちか選べってわけにはいかないと思います。
全入時代になれば、昔みたいに「成績上位層」だけをターゲットにすることはできなくなるから、一部のトップ校以外は教育に力を入れる割合を増やさなければならなかったところへ、法人化+予算削減+外部資金獲得(=研究活性化)で補え、とやっちゃったわけで。
山形大学の教員は研究活動で国際会議で発表して世界で認められている教員も理科系を中心に少なくない。まずは、学内で国際会議の支援金(1回分の保証)を与え、オリンピックのように金銀銅を目指すようなしくみを大学として議論すべきであろう。
ただ、文部科学省の方針として、ディグリーミルをチェックする方向であることに間違いはないわけです。ディグリーミルと我々普通の大学を分けているのは、設置審の審査に通るかどうかという部分です。そうである以上、普通に考えて、業績ゼロで書類を出したら設置審の審査に通らないと思われる人を教員側のトップにするのはまずいでしょう。経営側ならいいんですけど。
私が心配しているのは、業績無し学長を選んでいいことにしてしまうと、行き着く先が大学のディグリーミル化になるんじゃないかという点です。
この業績は学問的業績だけなんでしょうか?
学長ってある意味企業経営者ですから、そういう組織のトップに立つ人間は自分自身で業績を上げる能力よりも、むしろ周り、部下に業績を上げさせる環境を作る能力が求められ、それがその人の業績になると思うんですが。
まったく違う分野ですが、F1レースではルノーのチーム代表のフラビオ・ブリアトーレなんかは、元々ファッション企業のベネトンのアメリカでの総責任者として名を挙げ、ルノーの前身のベネトン・チームのマネージャーに呼ばれました。ですので彼はF1のメカニカルな部分、競技の側面に関してはまったく知識はありませんでした。しかし、若き日のシューマッハーやアロンソを獲得し、そのほか有能な人物を見抜いて技術、開発部門に配し、彼らが能力を発揮できる環境と組織を作り上げることで、ベネトンおよびルノーを世界チャンピオンを複数回獲得できるトップチームに押し上げました。
ただ、この結城氏がブリアトーレばりに有能かどうかは知りませんが。
経営を担うのは理事会の方ってことになってますし。
ってか、経営サイドを分離したのが法人化後の大学ですよね。
>部下に業績を上げさせる環境を作る能力が求められ、それがその人の業績になると思うんですが。
だとすると、「法人化は大成功」と言ってる時点でアウトな気が。大学を問わず、法人化になって(事務作業と会議の増大により)研究が阻害されたという話しか、きいたことがないわけで。
「学長は、学校教育法 (昭和二十二年法律第二十六号)第五十八条第三項 に規定する職務を行うとともに、国立大学法人を代表し、その業務を総理する。」
てことになってますが、学校教育法に規定する職務って言うのが、私学で言うところの「教学」組織のトップという意味ですから、結局、学長は教学のトップ兼法人経営のトップなわけですね。
しかし、学校教育法の規定というのも、その中身は
「校務をつかさどり、所属職員を統督する。」
という実に素っ気ないものでして、例えば学術面については副学長さえしっかりした人なら良いので、学長にはむしろ法人経営を含めた組織運営の方に重心を置いて貰う、という考え方も、この法制からは十分あり得ることだと思います。この方針をとるのなら、学長に学問上の業績が必須だとは言えないようにも思います。もちろん、以上は法律を見ただけで展開した一般論で、具体的な話はすべて個別の大学毎の方針によって決まることですが。
わかりやすい例を考えました。最近はオリンピックで活躍がめざましいですが、IOCの会長が、体育大学の学長に抜擢されることはないでしょう。柔道の野村(目指すようです)や山下もみんな大学院での学位を重視しているのです。このような実務と理論を結びつけるという重要な大学のあり方を文部科学省がぶちこわさないでほしい。無視しないでほしい。学術的な背景(各国の大学行政の比較とか)が無いこと自体おかしい。
(大学教員さんの主張に賛成します。)
この問題は、大手新聞社等で、大学問題として取り上げるべきと思われます。大学人は誇りをもって主張すべきであると思います。教育行政およびマネージメントのプロであれば、本来、文部科学省時代に、博士の学位をとるべきでしょう。そうでなければ、論文博士を、教育研究科に出して審査を受けるのは当然のことです。文部科学省の見識も疑います。この点は、財務省、農水省、環境省等の役人であれば十分わかることです。文部科学省の役人は学位をとることをどう考えているのか。今までにこのようなごく普通の当たり前のことを実行して大学に勤めた人はおそらくいないでしょう。教育法や教育マネージメント、教育経済学などが考える分野でしょが、これがなければ監督官庁の利権を利用したと思うのは当然でしょう。理事長や理事(副学長職は?)であれば問題はないでしょう。とにかく、大学とは何かということを考えるためには、国内の重大な問題として、国立大学協会等で議論すべきでしょう。
by 大学教員 at 2007/07/25 18:57:18
(※2つに分かれている議論を一箇所に絞りましょう。)
これをいってしまえば、「大学のありかた」に関わる問題です。
多くの大学の学長にこの話をして受け入れられるはずはありません。
あと背景として、文科系(経営や行政学)における学位の重要性が浸透していなく、学位(教育行政学など)とはなにかを文部科学省の役人が自らの分野に照らし合わせて考えていないと思われます。
今回の内容を収拾するためには、学位がなければ、理事・理事長まで、学位をとれば学長および副学長といったわかりやすいことを「文部科学大臣」を通達すべきだと思います。
このような発想を生かすのは、理事長で十分だと思います。なぜ悪いのでしょうか。教育行政学の著書を書いていないことを打ち消すこと、認めることの根拠にはなりません。
学長は、学問分野のすべての人から尊敬される必要があります。あと、日本の国連の各分野で活躍している人が少ないのは、博士号をもっている有用な人材(特に文科系)が少ないからだと聞きます。このような認識に立てば、なぜ著作物がないのかとなるわけです。もし学長になったら、早急に著書を書いて、教育学博士を、母校(東京大学)などで出してもらったほうが良いと思います。そうでなければ、天下りと思われてもしょうがないと思います。
プロクシ止めまくったらプロバイダから直みたいだったんだけど、218.115で始まるやつを止めればいいみたいです。
事務次官経験者ともあろうものが、大学の会計のしくみの初歩の初歩をご存じないわけないですし、科研費の流用などにはきびし〜く対処なさるでしょうから、きっときっと山形大学に文部科学省から教育に必要な予算を沢山いただいてきてくれるのでしょう!(爆笑)。そうしなかったら教育に専念できませんから。
教育にはお金がかかるんです。理系なら実験に必要な消耗品や機材、文系なら資料代や学生に配るプリント…(なにかせこいものしか思い浮かばないのは私が貧乏性だからか)。地方大学で学部数が少なければ少ないほど金欠度数は高まります。
大学は研究だけでなく教育にも力をいれなければならない、という外部からの大学批判は聞き飽きましたな。
(伝達のテクニックという点で大学教員の授業には改革すべきところは多々あるかもしれないが)、研究のスキルがなければ「何を教授すべきか」という内容面でのバージョンアップもできず、「10年1ノート」になってしまうのは目に見えています。まあ研究も教育もしたことがない官僚や実業界の方にはそんなことはわからないでしょうけど。
>教育にはお金がかかるんです。理系なら実験に必要な消耗品や機材、文系なら資料代や学生に配るプリント…(なにかせこいものしか思い浮かばないのは私が貧乏性だからか)。地方大学で学部数が少なければ少ないほど金欠度数は高まります。
おっしゃる通りです。私達のところでも、ゆとり教育対策のためカリキュラムの大幅変更をして学生が従来の大学のカリキュラムに戸惑わずに入っていけるようにするため、新たに実験する授業を作ったり、これまでの実験の内容の組み直しをしたりといった工夫をしています。減らされる予算の中からみんなで話し合って工面してやっています。
プリントは……私の場合は教養教育にかける分が全部教員個人の校費からの持ち出しです。
学部レベルでは、ウチの場合「内容面でのバージョンアップ」は逆に必要性が少ないかも。たとえば、水素原子の波動関数をどうやって求めるか、なんて話は、絶対どこかでやらないといけないんだけど、内容についてはバージョンアップの余地は少ないし……。ただ、分かりやすくて薄い解説本がたくさん出ていて、それを参考に内容を絞れないか工夫する、といったことはありますよね。グラフィカルに見せる工夫をするといったことも含めて。
#、『「文科系」が国を滅ぼす』では東京教育大の文科系教官が手酷くやられていたけど、家永三郎や美濃部都知事よりも某壷売り協会の理系シンパ教授の方が良かったとでも言うのですかねぇ?