タイトル | 視覚でとらえるフォトサイエンス化学図録 |
---|---|
著者/訳者 | |
出版社 | 数研出版 |
出版年 | 平成10年 |
定価 | 790円 |
ISBN | 4-410-27381-7 |
高校化学の資料集だが、全ページカラーで、実験の方法が写真で事細かに出ているという特徴がある。また、各元素について、具体的にどういう利用がなされているかということを写真入りで紹介している。 はっきり言って、高校生の参考書にしておくには惜しい。今の私が見ても十分楽しめる。ビジュアルを重視しているから、細かい理論までは当然カバーしていないけれど、この本の写真をきっかけにして、もうちょっと専門的な本にチャレンジするも良し、各元素単体の写真をみてこんなモノだったのかと感激するも良し、日常生活のどこに利用されているかという雑学的興味で読むのも良し、である。中学や高校のときにこんな本がほしかった。 実験の各操作が写真で出ていて、説明も充実しているので、自分で実際にガラス器具を扱って実験しているような臨場感がある。 巻末資料の定数表も役立つ。一般の人にもお薦めできる内容だ。高校生向きということで、学習参考書のコーナーに置いてあるし、高校を卒業したら学参のコーナーなんか見ないだろうから、一般の人の目に触れにくいのがちょっと残念である。一般向けの科学書のコーナーにも置いていい本だと思う。理科が苦手な大人でもきっと気軽に楽しめる。当サイトの水関係の解説の基本文献の1つにしたい。 この内容で790円は超お買い得だと思う。 |