タイトル | 判・審決例からみた不当表示法 |
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著者/訳者 | 植木 邦之 |
出版社 | 社団法人 商事法務研究会 |
出版年 | 1996 |
定価 | 2900円 |
ISBN | 4-7857-7007-4 |
「不当景品類および不当表示防止法」の規制対象のうち、不当表示の規制がどのように行われてきているかをとりまとめた本である。著者は、公正取引委員会の委員である。 表示も情報の一種であり、情報には発信者の特定の意図、動機が潜んでいるのが通常なので、情報の受け手はその情報の背後にある意図が問題ないかどうか警戒する。その場合、権威あるとみられる第三者の発言、信用付けは情報の真実性を確認するものとして大きな効果を持つことができる。これを「ハロー効果」と呼ぶこともある。後述する有名人のCM出演も基本的にはこの効果を狙っているものといえよう。 ....NASAはやはり重要キーワードらしい。この間会った友人も、NASAの技術を使ったというフレコミの商品セールスを受けたと言っていた。 (2)社会的権威の方はこんな具合である。 商品には、その品質、性能等を定量的に把握できないものがある。このようなときには、社会的権威に頼る手法が用いられることが多い。 取り上げられた事件は115事件、ほぼ全業種にわたっている。どのような広告・表示が違法なのか、具体的な例があるので非常にわかりやすい。 広告の規制については、公共広告機構という団体があるが、こちらはある程度自主的に広告の質を上げようという団体で、強制力がない。強制力があるのは、法に基づいて審査を行っている公正取引委員会の方である。また、不当景品や不当表示ではないかと思った場合には、公正取引委員会へ報告するとよい。この報告は一般人でもできる。 |